定着しているバイク便

定着しているバイク便

昔から、バイク便は大都市での輸送手段として定着しています。都心では慢性的に交通渋滞が起こりやすいため、小型の荷物や書類などをより早くお届けするためにはバイク便が向いているからです。大都市で見かけることが多い職業でもあります。
ほかの輸送が数時間以上から翌日以降になるのに対して、バイク便は数十分から一時間程度と短時間でお届けできるのが魅力です。車体の大きさを利用して自動車では通り抜けが難しいような狭い路地を通過できることにより、渋滞している個所をすり抜けることも可能です。また、高速道路を使って輸送する際にも自動車に比べて料金が安くなりコストパフォーマンスにも優れているのです。よく利用されているのは広告業界で、書籍のゲラや掲載予定の写真などが頻繁に利用されています。「スピード」と確実にモノをお届けする「信頼」を軸に発展の兆しを見せており、最近ではインターネットを利用した受注を行う企業も多く出てきています。

バイク便において急増している外国人労働者

町中を自由に行き来して品物や手紙を届けるバイク便は、運転免許以外の資格を必要としません。そのため外国人労働者にとっても人気の仕事となっています。とはいえ雇う場合は日本人以上に配慮しなければなりません。まずは正当な手続きを経て入国しているかを確かめておくことが先決です。もちろん長期的に働くならば就労ビザが求められることもあります。これらのチェックを怠ったままバイク便スタッフとして働かせることは、法的リスクを伴う問題です。中には外国人研修制度を利用して安く雇おうとする経営者もいます。
最低賃金以下で働かせることには社会的批判が大きく、国際問題にもなりかねません。あくまで日本人と同様に正当な待遇で雇うことがリスク回避に繋がります。その上で人柄や勤務態度を見てスタッフとしてふさわしいか見極めていくことが重要です。交通事故に無頓着だったり、約束や時間にルーズな人は問題外といっていいでしょう。反面で文化の違いによる生活様式の相違点については温かく見守ることが求められます。